「つつじ」煉切製:田園調布あけぼの (2015年製)
薄紅色に染めた煉切で小豆こし餡を包み丸め、煉切製のつつじの花を一輪添えたお菓子です。
桜も散り、山の青葉が目にしみる頃に、つつじは美しく咲き誇ります。
つつじという名前は総称で、野生種と園芸種を合わせるときわめて多くの種類があるようですね。
春から夏にかけてラッパ型の花が咲き、白、赤、紅、緋、紫、黄など、華やかな色とりどりの花を鮮やかに咲かせます。
つつじは群生して燃え立つように咲く姿が特徴的で、上生菓子で表現する場合、緑色と紅色の二色のきんとんで抽象的に描くことが圧倒的に多いですね。
今回のお菓子のように、一輪の花のみに注目して煉切で写したものは比較的珍しいです。
田園調布あけぼのさんは昨年も同じ銘でつつじを写したお菓子を出していますが、今年とまた一味違った意匠になっていました。
「つつじ」煉切製:田園調布あけぼの (2014年製)
同じお店、同じ主題、同じ名前のお菓子でも、年によって意匠が微妙に変わるのも楽しいですね!