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ひょうたん(田園調布あけぼの)

 

先日、桜を見に京都に行ってきました。 

 

京都にはソメイヨシノが盛りを過ぎても、4月中旬から下旬にかけて見頃を迎える遅咲きの桜がたくさんあります。 

 

平安神宮の紅しだれ桜や、上賀茂神社の斎王桜、仁和寺の御室桜など、いよいよ終盤に差し掛かってきた桜のフィナーレを飾るにふさわしい桜ですね。 

 

桜をテーマにした上生菓子もまだまだ続きます!

 

「ひょうたん」求肥製:田園調布あけぼの 

白こし餡を求肥生地で包み、瓢簞(ひょうたん)の形にして、赤い羊羹製の紐を付けます。一部分をくぼませ、そこに透明な錦玉羹を流し込み、煉切の桜の花びらをひとひら添えたお菓子です。 

 

お花見などの宴に欠かせないお酒を、酒器の瓢簞で表しています。

 

瓢箪の七味入れは時々見かけますが、酒器としての瓢箪はほとんど見ることがなくなりましたね。

 

そんな時代に、お酒を入れた瓢箪をちょいと引っ提げて、お花見に繰り出すとなかなか粋でしょうね。