「雪やなぎ(ゆきやなぎ)」羊羹製:大倉山青柳
白い煉切で小豆こし餡を包みまるめ、灰黄色に染めた羊羹シートでロール状に巻き包みます。さらに、緑色に染めた細い短冊状の羊羹の周りに白いみじん粉をまぶしたものをのせ、雪柳を写したお菓子です。
雪柳は、三月から四月にかけて、五弁の真っ白な小花が枝に寄り集まるように咲き誇ります。
花の重みで、枝は柳のようにしなやかに垂れ下がり、まるで綿雪が降り積もったかのような花姿から雪柳と呼ばれています。
また、花びらが米粒のように細かいことから「小米花(こごめばな)」、晩春に吹雪のように花を散らすことから「噴雪 花(ふんせつか)」の異名もあります。
やっと終わった厳しい冬を名残り惜しむような風情の花ですね。