「芽生え(めばえ)」きんとん製:亀屋万年堂
黄色と白のまじりきんとんを餡の周りに植え付け、さらに、目の細かい緑色のそぼろを所々添えて、春に萌えだす草の芽を写しています。
ベースになっているきんとんの黄色は、あたたかい春の日差しや優しい空気感、人々の浮き浮きした心情などを写しているように見えます。
三月は、春のやわらかい日差しの中で草花が芽生えたり、冬ごもりの虫が地中からはい出てくるなど、命の再生が 始まる月ですね。
われわれ人間も、厳しかった冬の生活からようやく開放されて、気分的にも明るさと 豊かさを感じられる季節になりました。
芽生えには、「物事の起こり始め」という意味もあります。
三月は卒業、退職、定年、転居など、大切な行事も多く、区切りになる節目の月です。次の新たなステージに向けてのスタートの時季でもありますね。
気分を新たに、新しい世界で、さらに上を目指して頑張る人に食べていただきたいお菓子です。