「春よ来い(はるよこい)」浮島製:大倉山青柳
桃色、白、緑色の三層の浮島で作った棹物です。白い生地の中にうぐいす豆が入っています。
春「はる」という言葉は「万物が発〔は〕る(発する)」「木の芽が張〔は〕る」「天候が晴〔は〕る」「田畑を墾〔は〕る」などの意味を持つといいます。
天候に恵まれ、希望に溢れる春を待ち望む気持ちをお菓子に託しています。
桃色は野の花、白は残雪、緑は草木の芽吹きの色を表しているのでしょう。
ところで、雛祭りに食べるひし餅や雛あられも、桃・白・緑の3色が使われていますが、それぞれ、生命の桃・雪の白・木々の芽吹きの緑を表していて、この3色のお菓子を食べることで自然のエネルギーを授かり、健やかに成長できるという意味があるそうです。
今日のお菓子「春よ来い」の3色も、もしかしたら、雛祭りの3色を意識して作ったのかも知れませんね!