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手まり(玉川屋)

「手まり(てまり)」煉切製:玉川屋

 

カラフルに染めた煉切で小豆こし餡を包みまるめ、その周囲にへらで筋をつけ、手まりをかたどったお菓子です。

 

手まり(てまり、手毬、手鞠)は、日本で1200年以上前からある伝統的な遊具のひとつです。 

 

かつてはお姫様の遊び道具として作られ、それが民衆に広まり、お正月には縁起の飾りものとして、また、嫁ぐ娘のために幸せのシンボルとして、また、魔除けとしても持たせるようになったといわれています。

 

今では、まりつきをして遊んでいる子供など見かけることはなくなりましたが、昔は特にお正月の女の子の遊びとして好まれ、「新年」の季語になっています。 

 

一針づつさしてゆく細かく手間のかかる手まりですが、手作りのため、同じ模様のものでも、作り手の色使いやちょっとした針のさし方で出来上りが異なり、ひとつとして同じものがないところは上生菓子と同じですね。