新春恒例の行事「歌会始の儀」が昨日行われましたね。今年のお題は「本」。
今回は、秋篠宮ご夫妻の次女・佳子さまが初めて出席され、話題になっていましたが、優しさあふれる素敵な歌を詠まれていました。
「弟に 本読み聞かせゐたる夜は 旅する母を思ひてねむる」
両親がご公務で不在の夜、弟・悠仁さまに本を読み聞かせ、母親の紀子さまのことを思い出した様子を歌にされていました。
さて、お菓子で歌を詠む「御題菓」も紹介しましょうね。
今日は、嘉永5年(1852年)創業の福島県郡山市の老舗「柏屋(かしわや)」さんの作品です。
「お題〈本〉愛読書(おだい〈ほん〉あいどくしょ)煉切製:柏屋
黄色く染めた煉切で本の表と裏の表紙を作り、冊子に見立てた白こし餡をはさみ、赤い栞(しおり)を添えた意匠です。
本に代表される活字メディアは、テレビや映画などの映像メディアよりも、さらに創造力や思考力を高めてくれるすばらしい媒体ですね。
私の愛読書は、ジュール・ヴェルヌ作の『二年間の休暇』です。子供の頃読んで、鮮烈な影響を受け、いまだに時折読み返す不朽の名作ですね。
(出典:エメラルドブックス http://emeraldbooks.blog.fc2.com/)