「日本の春(にほんのはる)」こなし製:鼓月
淡い曙色に染めたこなしで小豆こし餡を包み、上に白いこなしで鶴を描き、松の木の型を押したおめでたいお菓子です。
「本(ほん/もと)」は、いわゆる書籍の「本」以外にも、様々な意味があります。
日本の「本」もそのひとつで、これは「もと(元)」という意味です。
日本は中国大陸から見て東の果て、つまり「日の本(ひのもと)」に位置することに由来しています。
鼓月さんは、この点に注目して、「本」の御題から、日本のおめでたい新春をイメージしたお菓子を創り上げました。
紅色の丸い形で初日の出を表現し、さらに鶴と松というめでたい柄を組み合わせた意匠は、まさに新年にふさわしい逸品ですね。
新春の朝をむかえ、東の空より夜が明け始めると、新たな気持ちに包まれます。
明るく暖かい光のなかで「よい年になりますように」と願います。