玉手箱

「玉手箱(たまてばこ)」こなし製:とらや

 

濃い桃色のこなし生地の四隅を折り、小倉餡を包み込み、白いみじん粉を散らして装飾したかわいらしい意匠のお菓子です。大切なものをしまっておく、小さな玉手箱を写しています。宝永5年(1708)に初めて創作された歴史ある逸品です。 


「玉手箱」と言えば、浦島太郎が、竜宮城の乙姫(おとひめ)様からもらって帰ったという箱があまりにも有名ですね。 

また「玉手箱」は比喩的に用いて、「すばらしいもの、珍しいものが多くあること」を表すことから、おめでたいものとして、新年のお菓子の意匠として見かけることがあります。 


先日クリスマスが終わったと思ったら、もう新年向けのお菓子が続々と売り出されていますね。 

季節を先取りする上生菓子の移り変わりはほんとうに速くて、ついて行くのがやっとこさです。 


今年の素敵な想い出は大切に玉手箱にしまって、来年、新しい年を迎えたら、2015年用のまっさらな玉手箱を用意したいですね!