「岩根つつじ(いわねつつじ)」黄味しぐれ製:花見
黄味しぐれに焼き目をつけ、岩に見立てます。その上に緑色と紅色、白色に染め分けたそぼろを盛り付け、岩陰にひっそり咲くつつじを表現しています。
桜も散り、山の青葉が目にしみる頃に、つつじは美しく咲き誇ります。
和泉式部(いずみしきぶ)の歌や、『源氏物語』の中にも登場する「岩根つつじ」は、岩の根元に咲くつつじのことで、季節の代表花として古くから愛されてきました。
黄味しぐれの自然のひび割れと焼き色で岩肌を見事に表現しています。目の粗い黄緑色のきんとんの上に、目の細かい紅色と白のそぼろを添え、冴え冴えと咲くつつじを写しています。