「葉桜(はざくら)」煉切製:大倉山青柳
淡い緑色と白にぼかし染めた煉切を木の葉の形に型押しをし、小倉鹿の子を包みます。さらに、薄紅色に染めた煉切製の桜花を一輪添え、葉桜を表現しています。
晩春から初夏にかけての葉桜のみどりはことのほか美しく、春のそよ風も緑色に染まるようですね。
桜をテーマにした上生菓子は数多くありますが、葉桜に着目したものは比較的珍しいです。
葉っぱの薄緑の発色と葉脈のリアルな表現が絶妙です。
桜の主題ひとつとっても、つぼみ、五分咲き、満開、散り行く桜、葉桜など、さまざまな段階で、それぞれの趣での表現が可能で、最初から最後まで楽しみ尽くせますね。