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吉野山(ささま)

「吉野山(よしのやま)」煉切製:ささま 

白と淡いピンク色にぼかし染めた煉切で小豆こし餡を包み、桜花を散りばめた山の形を木型で押し抜いたお菓子です。 

 

花の盛りに、山全体がまるで雲海のように薄紅色に染まって見える吉野山を見事に写していますね。 

 

 

奈良県の吉野山の桜は古来有名で、山桜の一大聖域になっています。

 

麓の下千本(しもせんぼん)から山上の上千本(かみせんぼん)、さらに奥千本(おくせんぼん)までひと月かけて咲きのぼります。

 

吉野山は標高が高いので、平地の桜より開花が1〜2週間遅くなり、これからが見ごろになりますね。 

 

都会でもてはやされる染井吉野などとは一味違う趣があり、深山桜の美しさには、茶の神髄に一脈 通じるところがあるように思います。