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春の水(鶴屋吉信)

「春の水(はるのみず)」こなし製:鶴屋吉信 

 

水色に染め、糸状にしたこなしで粒餡を包み、薄紅色に染めたういろう生地の桜の花びらを散らしています。 

 

遠い山奥にひっそりと咲いていた山桜の花びらが、清流に乗って流れ下り、麓の里まではるばるやって来たイメージですね。 

 

春になると、雪解けの水などで、川の水かさは増しますが、暖かい日差しに温められ、光り輝きながらなめらかに流れていきます。 

 

深山から届いたこの花びらの便りを、すくい上げて楽しみたい気分です。