「山吹(やまぶき)」外郎製:鶴屋吉信
鮮やかな黄色に染めた外郎で粒餡を包み、五枚の花弁の形に折りこんで、中央に橙色に染めた花芯を添え、山吹を表現しています。
3月12日(水)〜3月18日(火)の期間、横浜そごうで開かれている「第29回 京のみやび 京都老舗の会」に行ってきました。
京都の有名和菓子店が何店か出店していましたが、上生菓子を販売していたのは、「とらや」と「鶴屋吉信」の2店のみでした。
このうち、鶴屋吉信は上生の実演販売をしていて、今日紹介の「山吹」は、目の前で職人さんに作ってもらった、できたてのホヤホヤの、超新鮮なお菓子です!
この両店は、地下の食品売り場にも常設の店舗がありますが、催事場では常設店では販売していない特別な意匠の上生を売っていました。
しなやかで長い枝に黄金色の五花弁が多数つき、若緑の新葉とのコントラストが鮮やかな山吹。日本の山野や渓谷に自生し、庭木としても親しまれています。
『万葉集』以来の伝統的な歌材のひとつとされていますが、和菓子の世界でも、山吹にちなんだものは多くみられます。