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下田の春(とらや)

「下田の春(しもだのはる)」きんとん製:とらや 

 

伊豆半島南端に位置し、温暖な気候に恵まれた下田の一足早い春の訪れを表わしたお菓子です。うららかな春の日に、下田の野山に咲き乱れる菜の花を黄色のそぼろで表わし、春をイメージさせる紅色のそぼろの上に置きました。(昭和56年初出) 

 

以上は、とらやのホームページからの抜粋ですが、私はこの紅色は早咲きで有名な河津桜を表しているのではないかと解釈しました。わざわざ「下田」という特定の地名を菓銘につけているということは、その土地ならではのものと結び付けて考えたくなるものです。 

 

伊豆下田にほど近い河津町(かわづちょう)は、本州で一番早く咲くといわれる河津桜の発祥の地です。 

 

この桜は2月に満開となる早咲きの桜で、ちょうど菜の花の開花時期とも重なるため、ピンクと黄色の花が織りなす見事な風景が楽しめます。 

 

河津川に沿って8000本の河津桜の並木が3kmも続き、さらに、満開の菜の花が川の土手を埋め尽くし、互いに競い合うように咲いているので、ピンクと黄色の対比がとても鮮やかで見事です。 

 

河津桜の花色はソメイヨシノよりも桃色が濃いので、よりあでやかですね。 

 

紅色と黄色のコントラストが鮮やかです。