「芽吹き（めぶき）」きんとん製：彩雲堂
餡のまわりに薯蕷きんとんを植え付け、さらに緑色に染めた目の細かいそぼろを添え、氷餅と金粉を散らしています。
薯蕷きんとんを雪原に見立て、雪の中から芽吹いてきたフキノトウを緑のそぼろで表現しています。氷餅と金粉が光に反射して金銀にキラキラ輝き、シンプルな意匠に華を添えています。
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むかしむかし、雪は無色透明でした。
色がほしいと思った雪の精たちは、美しい色を持った花たちに、色を分けてもらえるように、頼みに行きましたが、誰も色を分けてくれませんでした。
それを、可哀そうに思ったフキは、自分の花の色である白を雪に分けてあげたので、雪は白色になることができました。
それ以来、雪は、冬にすべてのものを白で覆ってしまっても、色を分けてくれた恩義を感じて、フキの上だけには降り積りませんでした。
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こんな雪とフキノトウの伝説がありますが、このお菓子は、この伝説にぴったりな意匠ですね。
