「白玉椿(しらたまつばき)」煉切製:菊家
白い煉切で餡を包み、腰高に花びらを形成します。さらに、黄色い煉切製の筒状の花芯を置き、緑色の羊羹製の葉を添え、銀箔を散らしたお菓子です。
白玉椿という名前は、 白い花の咲く椿の総称のことで、厳密には品種の呼び名ではなく、正式な名前は初嵐白玉(はつあらししらたま)と言います。
初嵐白玉は、 江戸期からの京都の園芸品種のひとつである。特徴は、白色の一重の小輪で、筒咲き、筒しべ、蕾(つぼみ)は玉のように丸く、花芯の黄色が鮮やかな事。開花時期は11〜3月です。
とても香りの良い花で、「願いごとをすると白玉椿が一夜で花開き、願いが成就した」という白玉椿伝説もあります。
お正月の花として、また、お茶会などにもよく使われる人気の椿ですね。