「鶴は千年、亀は万年」とよく言われます。
本当にこんなに長生きなのでしょうか?
調べてみると、鶴の寿命は25〜30年ですが、亀の方は本当に長生きなことがわかりました。
ゾウガメでなんと100〜150年、カロライナハコガメが138年、アルダブラゾウガメは152年という記録があるそうです。亀を飼い始めると、下手をすると、われわれの方が先に死んでしまいますね。
万年とまではいきませんが、それでもやはり、ことわざ通り、亀は長寿の象徴としてふさわしい。
そんなわけで、亀の長寿にあやかったおめでたい和菓子が新春によく登場します。
今日は亀特集をお送りします。
亀はいくら長寿の象徴と言っても、そのグロテスクな姿をリアルにデザインすると生々しくなってしまうので、上生菓子では正六角形の亀甲形がよく使われます。
「亀甲(きっこう)」煉切製:三鈴
「亀(かめ)」煉切製:若葉堂
「亀(かめ)」こなし製:天平庵
「万年(まんねん)」煉切製:しげた
「亀(かめ)」煉切製:亀屋万年堂
「寿亀甲(ことぶききっこう)」桃山製:三省堂
「寿楽(じゅらく)」煉切製:志むら
「亀甲(きっこう)」煉切製:三盛楼
このように、色や字体は様々ですが、六角形にかたどったお菓子の表面に「寿」の字がデザインされるのが一般的ですね。