「柿の葉(かきのは)」煉切製:大倉山青柳
「大倉山青柳(おおくらやまあおやぎ)」さんは、横浜市港北区大倉山にある昭和26年創業の老舗和菓子店です 。
ここの上生菓子は毎月2回入れ替わります。 品揃えが多く、意匠が斬新で完成度も高く、横浜周辺で最も勢いのある和菓子屋のひとつで、私は以前から注目していて、最近よく利用します。
今回の上生菓子の主題は「柿の枯れ葉」
この季節、柿の実をテーマにしたお菓子はよく見かけますが、柿の葉っぱで、しかも枯れ葉に注目したものは珍しいですね。
それにしても、見事な色彩感です。
備前焼のような何とも言えない渋い色合い。
茶道のわび、さびの世界にまさにぴったりな上生菓子といえると思います。
すすきだとか、枯れた柿の葉っぱだとか、けっして華やかとは言えないものに対しても趣を見出すのは日本人ならではの感性ですね。