
「燕舞羹(えんぶかん)」淡雪・錦玉製:とらや
ココナッツオイル入りの淡雪羹と「燕の巣」入りの錦玉羹、青い錦玉羹を三層に重ねたお菓子です。
白い雲、空を舞う燕、東南アジアの美しい海を表現しています。

透明の錦玉の中で海藻が揺らめくようにもやもやしている淡い黄色いものが「燕の巣」です。
「燕の巣」は脂肪分をほとんど含まず、良質のタンパク質、コラーゲンを豊富に含んだ美容と健康によい食材ですね。
不老長生の食材として尊ばれ、あの楊貴妃も愛用したといわれており、最高級中華食材として珍重されています。

薄く切ると、光の透過度が変化して、青い錦玉がより鮮やかに輝きます。
とらや東京ミッドタウン店ギャラリーにて、11月30日まで特別展「体がよろこぶ和菓子」が開催されています。
130年にわたり漢方薬を扱うシンガポールの老舗・余仁生(ユーヤンサン)社の協力のもと、体によい成分を含む素材を使った和菓子を、とらやが大正時代に作成した菓子見本帳の絵図とともに展示されています。
今日のお菓子はこの特別展を記念して作られた限定商品です。
「燕の巣」のフルフルっとした独特の食感と、ココナッツオイルが豊かに香る淡雪羹のなめらかな口あたりが印象的な逸品でした。