「唐橘(からたちばな)」きんとん製:森八
白小倉餡を芯にして、そのまわりに白と緑色に染め分けたそぼろを植え付け、羊羹製の赤い実を添えています。
「千両(せんりょう)」、「万両(まんりょう)」などは縁起木としてとても人気ですが、これ以外に、百両、十両、一両と呼ばれている植物もあります。
それぞれ正式の名称は、百両が「カラタチバナ(唐橘)」、十両が「ヤブコウジ(藪柑子)」、一両が「アリドオシ(蟻通し)」といいます。
いずれも赤い実をつける常緑樹で、金運に恵まれ、商売繁盛の御利益があるといわれています。
カラタチバナは中国原産で、江戸初期に渡来したヤブコウジ科の常緑低木です。
当時カラタチバナは非常に高価で、百両では手に入れることができないため、「百両金」と名づけられました。これを基準に木の大きさや実の付き方などで優劣をつけ、万両から一両まで名付けられたようです。
江戸時代の通貨単位「1両」は現在の価値で行くと約10万円くらいだそうなので、万両は10億円、千両は1億円、そして唐橘(百両)は1000万円相当になりますね。
カラタチバナ
(出典:http://hanagoyomi-satellite.blog.so-net.ne.jp/)