夏の川

夏の川 · 2018/07/14
「清流(せいりゅう)」煉切製:花ごろも 水色と白にぼかし染めた煉切で小豆こし餡を包みまるめ、大納言の蜜漬けを半分ほど埋もれるようにとり付けます。さらに、アットランダムにヘラで筋を付け、細長く切った錦玉羹を数本配し、緑の羊羹製の楓葉を添えたお菓子です。...

夏の川 · 2018/06/09
今日は、京都の奥座敷・貴船の清流をあらわした爽やかなお菓子をお届けします。 まずは、凝りに凝った菓子箱をじっくり見ていただきたいと思います。 貴船川の流れを、いろいろな色の無数の線の連なりで描いた素敵な柄の包装紙。その中央に菓銘が書かれ、印が押されています。

夏の川 · 2018/05/25
「風そよぐ(かぜそよぐ)」薯蕷製:鶴屋吉信 小豆こし餡の中に大納言小豆の蜜漬けをひと粒入れ、薯蕷生地で包み、木型にて水紋をかたどり蒸し上げます。最後に緑の羊羹製の楓葉を添えて完成です。 風そよぐ爽やかな清流に、ひとひらの青楓が舞う風情を写したお菓子です。...

夏の川 · 2017/07/22
「指出の磯(さしでのいそ)」羊羹製:とらや 密煮の小豆を入れた道明寺羹と黒煉羊羹を斜めに配し、千鳥が磯辺に群れ遊ぶ情景を表した棹物菓子です。 茶色い煉羊羹の部分で川岸を、白い道明寺羹でせせらぎ、そして散らばった小豆で千鳥を表現しています。

夏の川 · 2017/07/21
「浜千鳥(はまちどり)」薯蕷製:豊島屋 小豆こし餡入りの薯蕷饅頭に千鳥(ちどり)の焼印を押し、さらに緑色の色素で蛇籠(じゃかご)の文様を描いたお菓子です。 千鳥はチドリ科の鳥の総称です。水辺に群れとなって住み、鳴き声が哀調を帯び、古くから詩歌に好んで詠まれてきました。...

夏の川 · 2017/07/15
「かがりび(篝火)」とは、屋外で照明用に燃やす火のことです。 古代の日本で灯りといえば、この篝火や携帯用の松明(たいまつ)しかありませんでした。 今では神社の祭儀や特殊な漁猟など、ごく限られた場面でしか目にすることができなくなりましたね。 そんな希少な風物ですが、和菓子の世界ではお菓子の主題として、今なお大切に守り継がれています。

夏の川 · 2017/07/15
「篝火(かがりび)」葛製:両口屋是清 淡い紅色に染めた吉野葛で小豆こし餡を包み、茶巾で絞り、鵜飼(うかい)の時に炊く、かがり火を表現したお菓子です。 散らした黄色いみじん粉は、はじける火の粉を表しています。 鵜飼とは、飼いならした鵜を使って鮎を獲る漁のことです。...

夏の川 · 2017/07/15
「鵜かがり(うかがり)」薯蕷製:鼓月 薯蕷饅頭に黄色と橙色にぼかした色を付け、かがり火の焼印を押し、火の粉に見立てた紅色のみじん粉を散らしています。鵜飼の時に炊く、かがり火を表現したお菓子です。 鵜飼とは、飼いならした鵜を使って鮎を獲る漁のことです。...

夏の川 · 2017/07/15
「浮舟(うきぶね)」錦玉製:文銭堂本舗 淡雪羹と薄荷(はっか)味の錦玉羹を合わせて舟形にし、中に白漉し餡と白小豆を収め、櫂(かい)に見立てた黒文字を挿しています。 冷涼感あふれるペパーミントの風味と餡の甘さの組み合わせが珍しく、新鮮な味覚を体験できるお菓子です。 夏になると涼を求めて水辺が恋しくなりますよね。...

夏の川 · 2017/07/15
初夏から真夏にかけて、清流に一番似合う樹は楓でしょう。 楓といえば、秋の紅葉が真っ先に浮かびますが、若楓とか青楓と呼ばれる萌え出たばかりの清々しい若葉の楓も捨てがたいものがあります。 また、夏の日差しをいっぱいに浴びて、さらに色濃くなった楓葉の青々とした美しさも、水辺の清透な風景に欠かせないものですね。...

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